マネージメントに困るやる気がない社員の本音
やる気がない社員の中でも、態度にまでやる気のなさが出ている社員は困りものである。「周りにまで悪影響を与えるのでは?」と心配になる。
この”やる気のなさ”というのは、経営者ややる気のある人からすると
「どうしようもない性分」のように見えてしまう。
でも、ある時「やる気のなさ」がどこから来るのか?
と、とことん、観察、問いかけを繰り返した結果、
思いもよらぬ理由に行き着いた。
最初にそれに気づいたのは、社員ではなく、学生だった。
ある勉強会に参加費を払って参加していた学生だ。
給料をもらっているどころか、自分でお金を払って参加しているのに
なんだかやる気がない。
私は、主催者として、当然「内容がつまら無いのかな?!」と思い
気が気でなかった。
そして、そのチームに貼り付いて観察してみた。
すると、「単にやり方が分からない。」
これが、やる気のない態度の正体だった。
私は、今までやる気がない=not want だと思い込んでいた。
でも、違った。=want , but can not だった。
これはすごく大きな発見だった。
not want より can not の方が、手の施しようがあるから。
その後、この発見が、社会人にもたくさん活きる場面があった。
みなさんもそうだと思うが、相手が、提案に対してやる気がない、
協力的ではないことなんてしょっちゅうである。
もちろん、内容に納得がいかない、などであれば、先方もそう言って来るだろう。
ただ、なんとなくやる気がない、協力的ではない人がいたら・・・
このケースが当てはまる率はとても高い。
社員だけじゃなく、上司が協力的ではない場面でも同じ原因のことがあった。
例えば、新規事業を推進する中で、全然上司が手を貸してくれないという場合。
上司は、実は、協力したくない訳ではなく、何を協力していいのか分からない、
つまり、can notの可能性が高い。
だから、あることに対してやる気がないメンバーがいたら、
まずは、原因が、もしかしたら”can not ”なだけである可能性はないか?確認してみる。
そうとわかれば、それがcanになる、行動レシピを一緒に考えてあげるのが解決策である。
ずっと、やる気のない社員にウンザリし続けるよりずっと
自分自身がポジティブになれる。