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VR入学式で有名なN高通学コースには教室も先生も居なかった

VR入学式やホームルームがSlackで有名な角川ドワンゴのN高。

今年から、アプリで授業を受ける通信制に加えて代々木と心斎橋に通学コースを開校されました。

f:id:morimoriwrappin:20170618180459j:plain自社で起業体験プログラムを運営している関係で、通学コースのプロジェクト型の授業をご案内いただく機会をいただき、想像をはるかに裏切られるそのスタイルに衝撃を受けたので以下、個人的な所感。

 

衝撃①教科の先生が校舎内にほぼ居ない
国語、算数、理科、社会の授業は動画講義。ほぼ自習という形で行われてしました。

 

衝撃②対面授業では何をしているかと言うと、この日はプロジェクト型の題材でファシリテーションはTA(大学生)ベース。

 

衝撃③いわゆる引き蘢りだけではなく、昼間はプログラマーとして働きたい!など普通の高校が合わないと感じた子たちがここで居場所を見つけて、生き生きと仲間との生活を取り戻しているということ。数時間滞在しただけで生徒さんから「起業」というワードを何回も聞いた。

ーいろんな教育があり、●●教育だの●●ラーニングだの、あれがよいこれがよいなど議論されているが、学び方なんて人それぞれ合う合わないあって当然。提供者側は、持ち場(対象者*目的)をはっきりさせ、そこにコミットしていくことだとおもう。

 

衝撃④N高を教育ビジネスと見た時、その価値は動画講義の基盤を先につくり、そこから通学コースをつくったことだと思う

これまでの民間の教育事業は塾や紙の通信教育からはじまった。そして、デジタルを推進している。すべての社内の体制は紙オリエンテッドなので、社内もお客さんもスィッチングコストが高い。その点、N高は、順番と真逆な方面から攻めて、通信コースの生徒も通学コースの生徒も同じオンライン教材をつかっている。

 

当たり前を疑い、デジタルと対面の学びのそれぞれの得意を見極めて、それを体現した形だとおもう。


教室という区切りもなく、先生もいない、Startupbaseは会場からも居なくなり街にでて顧客開発をするので、そのうち校舎に生徒はいない?!というコトもあり得るかも!